6月01日(金)
アームカバー、初めてお店に並べた。パッケージもちゃんと考えられてお
り、違和感なく、しかも存在感も残しつつ、大変綺麗に並んだ。¥216
0だから、あまりこじんまりしても、かといって仰々しくなっても気恥ず
かしい。つまるところ安っぽくなく、適度に高級感のあるパッケージなの
でした。さてさてひと夏分を用意。一体どんな反応かじっくり観察しよう。

6月02日(土)
アームカバー、メーカーさんの話を聞いても、あらゆる場所で市場調査を
しても、結局のところ自分では使わないから体感出来ず、頭で考え抜くし
か無い。つまるところ、お客様の意見を聞き、経験値を増やしていくしか
ない。早々にふたつ売れた。ひと方は値段について、もうひと方は使い方
について教えて下さった。晩夏は靴下が初登場。こちらも同様に経験値0。

6月03日(日)
新聞作り。「新聞作り」なんて云うと小学生高学年時代の『学級新聞』を思
い出すけれど、そういうものってまだ作られているんだろうか?名称はす
っかり忘れてしまったけれど、手でインクをのせて刷る機械を使って、手
が汚れたっけ。でも、あの匂いと藁半紙の手触りは覚えている。そんなノ
スタルジーが『小さなカード屋さん新聞』の始まり。いつのまにか70号!

6月04日(月)
今年は超定番型ハットを強化した。「誰にでも合う、何にでも合う、絶対必
要」白いTシャツ、ジーンズ、スニーカーのような永久定番アイテム。折
り畳め、¥4000以下、コンセプトをはっきりさせて展開。けれど「他
所に売っている、何処にでもある」と思い躊躇し、数は控えめにした。数
が全く足りなかった。ふらりと入店された方が、ふらりと買われていった。

6月05日(火)
徹夜で本棚の整理。減らしに減らし、段ボール箱に詰めたら軽く10箱を
超えてしまい驚愕。ふるいにかけ残った、それ以上の冊数が並ぶ本棚を再
度見直し「これ、本当にいるんだろうか?」不安が募った。結局何度も読
み直す本って、50冊あるかどうか。年を取ったら読み返そうと思い相当
数とってあるのだけれど、どうやら目が悪くなるから読めなくなるらしい。

6月06日(水)
テンションが上がりまくりなので、そのままアトリエの片付けに取りかか
った。丸二日掃除に費やせると思うと、次何時出来るか分からないという
若干の恐怖心も合い混ざり、捨てるスピードも加速されていく。物を買う
のも楽しいけれど、物を捨てるのもこれまた快感の部類に入るのでした。
「捨てる為に買い続けてきたんだろうか?買い続けているのだろうか?」

6月07日(木)
更にテンションが上がったから、出勤し、レジを目にした瞬間、片付けを
始めるのでした。何事も勢いって大切。波に乗ったならば、その波が続く
限り乗り続けないとならない。落っこちちゃ、絶対駄目。だって、もうこ
の波は決して来ないから。そんな次第でレジがすっきり。最愛の掃除道具
クイックルワイパー専用置き場も出来、嬉しいったらこの上ない。幸せ!

6月08日(金)
サンダル&帽子、それからアームカバー。やはり今必要な物が売れていく
(スーパーで例えるならば冬場鍋シーズンの白菜&ネギ、春菊みたいなも
の)。サンダルは5年前~、帽子は2年前~、それからアームカバーは今夏
から取り扱い始めた。そういえば今年はストールを入れ忘れてしまった。
夏場4種の神器かも。クリスマス同様、夏場も更にしっかりしていこう。

6月09日(土)
レジがすっきりしてもの寂しくなったから、日傘を広げディスプレイ。日
傘が二本も広げられた!なんて、びっくり。今秋、ネセセアからビーズ刺
繍のカーディガンが2着届く。アンティークのトルソーでも買ってレジ内
にディスプレイしようかな、ふとそんなことを思った。何かひとつ変える
と、それにつられて他の何かも必ず変わる。変える、変わるって面白い。

6月10日(日)
梅雨シーズン到来!ということで今年は長傘を強化販売。しかもほとんど
他店さんで見掛けない、柄入り限定。「こんなの見たこと無い」皆さん異口
同音にそうおっしゃっていたけれど、売りながら僕自身もつくづく不思議
に思うのでした。「この傘って一体全体どこで売っているのだろうか?」ネ
コ柄は想像がついたけれど、この店の空間にバラ柄が合うのにはビックリ。

6月11日(月)
クリスマス商品セレクト作業(残5社)今週ついに完了。その1社目、ラ
ッピングメーカーの商品チェック。正直な話、用途&色味(いわゆるクリ
スマスカラー)が限定されているため、ラッピング商材はデザインの変え
ようがない。ただ素材の組み合わせや色味の合わせ、ちょっとした新しい
提案を売場に提示したい。じゃないと、僕もお客様も面白くないもんね。

6月12日(火)
沿線の信号機故障の為遅延、1時間遅れで出勤。昨年同日の営業日誌を朝
一見直せば、一年前も遅延で同様に12時開店であった。大きな遅延はこ
の1年程ないけれど、小さなものがこのひと月頻発している感じ。2時間
越えという長時間ではなく、10~20分遅れ。昨夕は17分遅れていた
っけ。アナウンスも遅延時間を詳細に伝え出した。一体いつからだろうか?

6月13日(水)
今日は展示会を3つ回った。造花、アクセサリー、テーブルウェアー。自
分が消費者の代表、また売場をしっかり作りたい経営者としても、やっぱ
りいつもと同じじゃ面白くも何ともない。「何か新しいもの、何かやったこ
とのないもの、何か知らないもの」そんな商品を探す為、目を皿にしてし
まう。個人的な買い物も常にそんな感じ。本当、欲張り人間なのだと思う。

6月14日(木)
持ち込みラッピングのお客様が、包むさんの新作巾着バッグを選ばれた。
袋から取り出し、実物を手に取るのは初めてのこと。「こんなに驚くことが
世の中にまだあったのか」と云うレベルの、軽い衝撃を覚えてしまった。
もっとパッケージがよければいいのに!見た目で損してる!サンプルを店
頭に出し、年末にかけ売り込もう。当分の間こればかり使ってしまいそう。

6月15日(金)
パリ柄の傘が好評。ネコ柄の傘は見難い場所にある為か人目につき難く、
思ったような反応が得られない。しかもパリ柄が人気といっても、一番目
立つ店頭に広げた柄が一番受けがいい。置き場所によって、こうも反応が
違うものかと改めて思うのでした。柄を時々入れ替え、全ての柄が目につ
くように塩梅しようと思う。来年やるとしたら、柄は総入れ替えしよう。

6月16日(土)
包むさんの新作チャーム。個人的に気に入っていることもあり、ほぼ全て
の持ち込みラッピングに付けまくっているのでした(付けずにはいられな
い)。今朝もひとつ付けてしまった。店頭には色違いで3色、まだ注文して
いない色は2色ある。年末には全5色が並ぶよう在庫を調整しよう。もう
やる気満々。棚を見れば、きっとお客様も付けずにはいられなくなるはず。

06月17日(日)
閉店間際、ネコ柄傘がバタバタと売れた。4種類もあると迷ってしまうら
しく、決めかねていらした。結果、パリ柄と同じ勢いになった。けれど、
今のところバラ柄×。バラ、パリ、ネコの順で売れていくのかと想像した
けれど、違っていた。今度、メーカーさんに色々と聞いてみようと思う。
実は今回並べていない柄が一番人気ってこともありえそう。勉強、勉強。

06月18日(月)
セレクトしたネコ柄4種のうち、一番先に売り切れたのは「キャット・フ
ァミリー」なのでした。描かれたネコの種類も多く、色味も明るい。他の
3種類は同じ布地(1柄)が全面に張られているけれど、何故かこの傘の
み2柄が交互に張られている。見比べると、賑やかで何だかちょっと得し
た感じ。パリストリート、エッフェル塔、このネコ柄の計3種を定番化へ。

06月19日(火)
ポストカードは1枚¥150。紙も大きさもほぼ同じ、しかも平面。構造
的な制約がある分、極端にいえば柄の違いだけ。立体的なグリーティング
カード程違いを出すことが不可能。だから3Dを入れ、今回は和紙の活版
印刷¥200、『そえぶみはがき』8枚組¥400を入れた。こんな些細な
ことでも、カード専用回転什器に新鮮さとバリエーションを出せる、はず。

06月20日(水)
出先でディスコミュージックが流れ出した!底抜けに賑やかで華やかな感
じが、今の気分にピッタリ。おバカな感じ、とでもいうのだろうか。「あ、
今年はディスコアレンジのクリスマスアルバム!(そんなの売ってるのだ
ろうか?)「あ、こないだ買ったお徳用ディスコミュージックボックスをお
店で流してみよう!(お店に合うのだろうか?)」とってもディスコな気分。

06月21日(木)
入り口ドアの取手部分がぐらつき「(本格的に暑くなり出す)来月から、ド
アを閉めて営業」する為、数ヶ月来ちょっと憂鬱なのでした。「面倒なこと
は先延ばし、見て見ぬ振りが得意、ぎりぎりに行動」が信条。1階のカフ
ェが今日明日改装工事のため、施工業者さんが出入りしているのでした。
図々しく、修理をお願いしてしまった。ネジを締め直し、2分で完了した。

06月22日(金)
春夏バッグがほぼ出払ってしまい、売場が若干スカスカ。じき巷ではセー
ルが始まり、7月からは秋冬物が届き始める。だからこの中途半端な時季
に売場を作るのって難しい。秋冬物が入荷したら一旦下げ、それらが売り
減り、春夏物が入荷する前にまた取り出し並べられるバッグ。そういう商
品をちょっとは在庫しないとならないなあ。ピッタリの商品を見付けた!

06月23日(土)
『オール・ザット・ディスコ100』6枚組100曲、¥4444なるボ
ックスを1枚目からかけてみる。雨の土曜日、テンションを上げ、先々週
さぼってしまったクリスマスコーナーの掃除を始めた。若干音大きめはご
愛嬌。全て流し、3枚目がお店にぴったり。最後の6枚目は何とユーロビ
ートでバブルっぽい。小っ恥ずかしいけれど、流し続けた。全く合わない。

06月24日(日)
「他に柄あるの?」「いえ、最後のひとつです」「ああそう、じゃあ、これ
頂くわ」レインカバーバッグ、展示使用品最後のひとつが売れた。気がつ
くと売り切れてしまうアイテムのひとつ(エプロンも同様)。「こんなの見
たことが無い」「他じゃもっと高い」等と皆さん一様におっしゃるけれど、
僕は毎日目にしているから、ちっともそう思えないのがとても可笑しい。

06月25日(月)
朝、空を見上げ「あ、夏が来た」と思った。空と雲の具合が明らかに変わ
ってしまった。梅雨時は体調を合わせていくので精一杯(それから洗濯物
の心配)。だから「ああ、夏になっていく」等とは一度たりとも考えたこと
がない。けれど夏の最中には「ああ、夏が終わっていく。秋になっていく」
と心が動くから、感情なんて本当に自分勝手。本日よりドアを閉めて営業。

06月26日(火)
アクセサリーの主要取引先メーカーさんで一番好きな会社。毎シーズン何
かしら個人買いしているし、派手で大きく、おもちゃっぽいけれど、大人
の使用に充分耐えられる。今っぽいデザインで、しかも値段が手頃。この
空気感は一体どこからくるのだろう?と思っていたらデザーナー兼営業さ
んが僕と同じ年だからなのでした。本日判明。同じ空気を吸ってきたんだ。

06月27日(水)
部屋に飾ったひまわりの鉢植えが、ものの1週間でお役目御免。3鉢処分
すれば、まるで藻抜けの殻。スーパーの鉢植えコーナーを眺めると、この
時季の花物はちっとも面白くないのでした。ということで気分転換に多肉
植物の小さな鉢植えを購入。水やりをさぼっても平気。部屋のあちこちに
6鉢散りばめれば、気分は南米、砂漠な感じ。旅行気分を気軽に味わった。

06月28日(木)
心の中で『ブローチさん』とお呼びしているお客様。だって昨年末、僕が
ジャラジャラブローチをつけていたら「私もお兄さんみたいに、ジャラジ
ャラ付けたい」と僕のと色違いでジャラジャラと買われていった。久しぶ
りの来店。今日もまたジャラジャラと3つ付けていたら「何それ、私も欲
しい。売り物?」と色違いでふたつご購入。一番ごっついのは外された。

06月29日(金)
本日よりデパートが一斉にセールを始める。梅雨も明けひたすら暑い毎日
が続くだけ。人出の少ない時季に突入した。今夏はこの時季に必要な商品、
あったら便利であろうアイテムを今までになく強化。この半年かけ、意識
的にセレクトを変え続け、商品を入れ替え続けてきた。意識的に変える、
流れにまかせ変わる、どんどん変わっていく。そういうのって、面白い。

06月30日(土)
エアコンの使い方をようやく思い出せた。季節始めは使い慣れていないか
ら、ぎこちない。『冷房自動』にすればいいのだろうけれど、それでは物足
りないことだけは覚えている。『冷房強』で2時間程店内を冷やし、その後
『ドライ』が最適。『冷房弱』にし続け、物足りなさを覚え今日『ドライ』
に変えみた。これだったんだ!といっても来夏、また同じこと繰り返す。


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